結婚30年。夫婦の空気を整える、わが家の小さなルール
「他人との境界線」について考えた日
私たち夫婦は最近、結婚30周年を迎えました。
もう30年? それとも、まだ30年?
とにもかくにも、ここまで一緒に歩んでこられたことに、しみじみ感謝の気持ちがわいてくる今日この頃です。
さて、30年の暮らしの中で私たちなりにいろんな「ルール」を試してきましたが、
振り返って「これ、いちばん決めといてよかったなあ」と思えるものが一つあります。
それは
「お互いを“名前で呼ぶ”こと」
結婚当初から自然に名前で呼び合っていた私たち。
でも娘を授かったある日、公園を散歩しながら、私はふとこんなことを伝えました。
「私はね、子どもが生まれてきても、ふたりで話すときはあなたを“○○さん”って呼び続けるよ。
娘の前では“お父さん”って使うけど、
ふたりの時に“お父さん”って言うの、なんだか変じゃない?」
彼はすんなり納得してくれて、それ以来30年、私たちはお互いを名前で呼び続けています。
そして最近気づいたんです。
呼び方って、実はその時その人と、どれくらいの“心理的距離”で関わっているかの表れなんじゃないかと。
たとえば
仲良しの友達には自然とニックネーム。
ちょっと距離を置きたい相手には、苗字に「さん」付け。
その“呼び方の選択”に、無意識のうちに自分の心の動きがにじみ出ているように思うのです。
家族でもそれは同じ。
夫婦二人でも冗談を言い合っている時は、
「お父さん、なに言っとんの〜!」なんて、わざと笑いを取る呼び方。
でも家業や進路の話など、真剣な場面の時は、娘にでも
「○○さんはどう考えてる?」と、我が子に「さん」をつけます。
それだけで、場の空気がすっと整う。
感情に飲まれず、少し冷静にお互いを見られるようになる。
たぶん私たちは、無意識に
“心理的な空間づくり”
をしているのだと思います。
最近は、高齢になってきたお姑さんの今後について、夫婦で話し合うことも増えてきました。
そんなとき、私は夫に「お義母さん」ではなく、あえて
「えりこさん(お姑さんの名前)」と呼んで話します。
すると不思議と、彼も“息子”の顔から少し離れて、
“ひとりの大人”として、冷静に母親のことを考えられているように見えるんです。
身近すぎる存在だからこそ、
適度な境界線を引くことで、より深く向き合える。
そんな気がしています。
お互いをいつも「お父さん」「お母さん」と呼び合っていると、
無意識の甘えや、“ひとりの人間”としてのリスペクトが、
少しずつ萎えてしまうのではないか…
もちろん、それが温かさにつながるご家庭もたくさんあると思います。
でも、私たちにとっては、「名前で呼ぶこと」が、お互いを尊重し続ける小さな約束だったんです。
心理学ではよく「自他境界」という言葉で表現されますが、
それは何も難しいことではなくて、
お互いをどう呼ぶかという、小さな言葉の選び方ひとつで
心の距離をやさしく調節することもできるのでは・・・そう思っています。


キャンディさん、記事を全て拝読させていただきました。
どの作品を読んでも、全て温度が感じられて、正に私が理想とする【体温のある】メッセージでした。
特に、この記事の、『さん付け』で呼ぶと場の空気が整うって場面に、凄く共感をしました。
私事にはなりますが、妻が会社の取締りをしております。
彼女は、社員や後輩を(凄く年下の方もいます)を『部下』と呼ばないことを決めています。
『部下じゃない。チームの仲間だから』
そう言っています。
そして、年下の後輩にも、仕事の時は必ず『さん付け+敬語』で話しています。
キャンディさんの記事をよんで、妻と同じ考えをお持ちの方なんだなぁって、少し嬉しくもなったんです✨
名もなき仕事のお話、年代によって変わるホコリのお話。
全部、感情がこもっていて、すっと腑に落ちる内容でした😊
読書をしているような、心地よい時間をいただけました。
ありがとうございます。今後の記事も、楽しみにしております。
長々と、失礼いたしました🙇♂️💦
キャンディさん 結婚30周年、おめでとうございます㊗️✨
夫婦になると「お父さん」「お母さん」と呼び合うご家庭も多い中、
お互いを名前で呼び続けておられるのが素敵だなと思いました😊
場面に応じて呼び方を変えられているお話も、とても印象に残りました。
お互いを尊重し合う、温かいご家庭が目に浮かびました🌿