50代からの見た目投資は「足し算」で
見た目は、生き方とご機嫌の看板
前回は、50代からの「体力投資」について書きました。
若い頃のように、もっと鍛える。
もっと動く。
もっと食べる。
そういう足し算ではなく、
50代からの体力投資は、むしろ少しずつ
「引き算」
していくことが大切なのではないか。
今日は休む日。
今日は軽くする日。
今日は早めに帰る日。
そうやって、自分の身体から聞こえる小さな声を聞きながら、少しずつ微調整していく。
これは、老いに負けたということではありません。
「自分の取扱説明書が読めるようになってきた」
そういうことなのではないかと思っています。
体力は、引き算。
でも実は、
50代だからこそ、あえて
「足し算」で投資したほうがいいもの
もあるのではないかと思っています。
それは
見た目
です。
こう書くと、少し誤解されそうですが。
若作りをしましょうとか、
流行を追いかけましょうとか、
そういう話ではありません。
私が最近思っているのは、
見た目は、その人の
「生き方の看板」
でもあるのではないか
ということです。
たとえば私は、夫のスーツには惜しみなく投資しています。
そして彼の仕事まわりの装いには、できる範囲でお金も手間もかけます。
なぜなら、
中身が大事なのはもちろんだけれど、
だからこそ、
その中身に「ふさわしい装い」
も大切だと思っているからです。
どれだけ誠実に仕事をしていても、
どれだけ地道に人と向き合っていても
最初に相手の目に入るのは、やはり
その人の佇まいだったりします。
スーツは、ただの布ではない。
その人が何を大切にしているのか。
どんな姿勢や理念で仕事に向き合っているのか。
それを、言葉より少し先に伝えてくれる
「看板」
のようなものだと思うのです。
夫は家業を継ぐ三代目として、
派手に見せることよりも、
地道に、誠実に、
目の前のことに向き合うことを大切にしてきました。
だからこそ、その理念にふさわしい装いであってほしい。
そう考えると、夫のスーツへの投資は、
ただの贅沢ではなく、
仕事への応援であり、
信頼への投資であり、
理念への投資でもあるのだと思っています。
では、私自身はどうでしょう。
私も、自分の見た目に無関心だったわけではありません。
むしろ若い頃から、その時々の自分に合う装いを、
自分なりに考えてきたつもり。
そして若い頃の私は、どちらかというと
「引き算のファッション」が好きでした。
シンプルで
飾りすぎない装い。
なぜなら
若い頃には、「若さ」という光
があったから。
シミのない肌。
艶のあるまっすぐな髪。
何もしなくても、
そこに瑞々しさがある。
だから、そこにいろいろ足しすぎると
かえって過美になったり、
蛇足になったりすることもありました。
若い頃の引き算は、手抜きということではなく、
その時の
「自分の光を生かすための方法」でした。
でも50代からは、少し違う。
年齢を重ねると、自分自身が放っていた光は、
少しずつ落ち着いていきます。
肌の艶も、
髪の艶も、
若い頃とは違ってきた…
それは悲しいことというより、
自然なこと。
だからこそ
今度は、
装いのほうに、
少し光を
「足したい」
と思うようになりました。
自分自身の光が静かになってきたぶん、
色を足す。
艶を足す。
顔まわりを明るくしてくれるものを足す。
例えば
白。
ベージュ。
顔まわりを明るくしてくれる色。
年齢を重ねながら、
色も重ねていく。
それが、今の私のおしゃれです。
実は私は、
黒い洋服を持っていません。
黒を着るのは、ほぼ喪服のときだけ。
もちろん、黒が似合う方は本当に素敵です。
黒をかっこよく着こなせる方を見ると
「おお、大人の女……!」と心の中で拍手しています(笑)
ただ、私の場合は、黒を着ると、どうも顔の印象が一段階暗くなる気がするのです。
なので私は、
自分の顔まわりに小さな照明を置くような気持ちで、
いつも白やベージュ、明るい色を選んでいます。
明るい色を着ると、
鏡の中の自分が少し明るく見える。
そして、その少し明るく見えた自分に、
こちらの気分が助けられることがあるのです。
私はいつも、
楽しいから笑うのではなく、
笑うから楽しくなる
と思っています。
実は見た目も、それと同じなのではないかと。
気分がいいから、
明るい色を着るのではない。
明るい色を着るから、
気分が少し上がる。
ご機嫌だから、かわいい小物を持つのではない。
かわいい小物を持つから、
足取りが少し軽くなる。
人間は、自分で思っている以上に、
身につけるものに心を左右されているのかもしれません。
だから、50代からの見た目投資は、
誰かに若く見られるためだけのものではなく…
自分の気分を、
自分で上げるための投資。
今日の自分を、
少し明るくするための投資。
人生後半を、
ご機嫌に歩くための投資。
そう考えると、見た目にお金や手間をかけることは、
決して無駄遣いではないと思うんです。
体力投資は、引き算。
無理に足すより、余計な消耗を引く。
それが、未来の自分に自由を配当してくれる。
でも、
見た目投資は、足し算。
明るさを足す。
色を足す。
艶を足す。
軽やかさを足す。
それが、
今の自分に
ご機嫌を配当してくれる。
夫のスーツが、夫の理念の看板であるように、
私の明るい服や小物もまた、私自身の看板なのかもしれません。
50代からの見た目投資は、
「足し算」でいい。
いえ、「足し算」が、いい。
今日の自分に、少しご機嫌を配当してくれるから。
私は、そう思っています。
あなたが身につけると、少しご機嫌になれるものは何ですか?
よかったら教えてくださいね♪


「体力は引き算、見た目は足し算」という対比、すごく腑に落ちました。私も年齢を重ねる中で、まさに同じことを感じていたところです。
「明るい色を着るから、気分が少し上がる」のくだりに共感しきりでした。カラー診断に行こうと思っていました☺️
ペンギンさんとこのノミネートおめでとうございます🎉