知識の筋肉はムキムキ、理解の筋肉は赤ちゃん級
50代からの展望台シリーズ~若い世代に「正しさ」より「安心」を渡すために~
私たち50代。
知識の筋肉は、半世紀分ムッキムキのボディビルダー級。
冠婚葬祭のマナー。
商品の選び方。
そして、人間関係の不発弾処理。(笑)
経験の筋肉も、なかなか立派。
「私たちの若い頃はね」で開演すれば、たぶん、一泊二日の公演になります。
ところが。
自分とはまったく違う価値観を持った若者が現れたとたん、
「え、なんでそんなこと言う?」
「普通はそんなことせんやろ」
「最近の若い人はよく分からん」
理解の筋肉だけ、
まだ首もすわっていない(笑)
もしかすると私たちは、
知識と経験はムキムキなのに、
理解の筋肉は赤ちゃん級?!
なのかもしれません。
今の若い人たちは、
私たちから見ると、ときどき
「宇宙人」です。
電話は苦手。
飲み会には来ない。
出世に興味がない。
タイパの悪いことには命の残り時間を使わない。
こちらは思います。
「なぜ黙ってやらないのだ」
「なぜ空気を読まないのだ」
「なぜ、まず電話を取らないのだ」
けれど若者側から見たら、
私たちもかなりの宇宙人。
なぜ体調が悪いと言いながら会社へ行くのか。
なぜ上司の機嫌を読むのか。
なぜ苦労した人ほど偉いことになっているのか。
つまり、
宇宙人は、だいたいお互い様
向こうもたぶん、
「昭和星人、なんか独特やん」
と思っています(笑)
私たちには半世紀分の経験があります。
そして、その経験を若い人のために役立てたい、という気持ちもあります。
でも、
その経験、振り回した瞬間、あっという間に「説教」になります。
せっかく鍛えた知識の筋肉が、
説教用上腕二頭筋(!)
に変身するのです。
「社会はそんなに甘くない」
「私たちの頃はもっと大変だった」
人生のトリセツ、
大量配布開始です(笑)
でも
その地図には、
もう閉店した店や、
なくなった道も載っています。
「この道を進みなさーい」と自信満々で渡しても、
「そこ、去年から通行止めですけど」
ということだってあるのです。
経験は大切。
経験が増えるほど、
正しさは語れる。
でも、
だからといって
相手を「理解できる」とは限らない。
ここは分けて考えたほうがよさそうなのです。
理解の筋肉とは、
何でも賛成し、
「いいね、いいね、新しい時代だねぇ」
と拍手することでもありません。
「分からん!」と心のシャッターを閉めず、
「なんで彼らはそう思うのかな?」
と、あと一歩近づく力。
ではないでしょうか。
「普通はこうでしょ」
と心のシャッターをガラガラーっと閉めるのは簡単です。
でもそのお店、そろそろ定休日を増やして、
深夜営業もやってみてもいい年頃かもしれません(笑)
相手がどんな時代を生き、
何を大切にし、
何を怖がっているのか。
全部分からなくてもいい。
ちょっとだけ、相手の「星」を探検、のぞきに行く。
そのたびに、
首もすわっていなかった理解の筋肉が、
寝返りを打ち、
ハイハイを始め、
いつかヨチヨチ歩きできるくらい育つのかもしれません。
50代になってからの筋トレは
腹筋より、こちらのほうが必要だったりして(笑)
そして経験というものは、若い人を押さえつける重しにもなります。
でも、
使い方を変えれば、
彼らが安心して転べるマット
にもなります。
私たちと同じやり方をさせることが、育てることではない。
宇宙人を”地球化”するのではなく、
宇宙人とも同じ休憩室で、お茶を飲める50代でいたい。
「あなたの星では、それ、普通なん?」
と聞きながら(笑)
知識の筋肉は、半世紀分ムキムキ。
理解の筋肉は、ただいま育成中。
これから育てればいいのです。
そして
その筋肉で、若い人へ渡したいものがあります。
それは、私たちの正解ではなく、
「ここでは大丈夫」と思える安心。
失敗しても、すぐには見放されない。
分からないと言っても、馬鹿にされない。
自分と違っても、いきなり採点されない。
そんな空気をつくること。
若い人に正しさを見せるより、
安心を渡せる世代へ。
それが、これからの50代にできる、
なかなか粋な仕事なのかもしれません。



ここでは大丈夫という安心、これをみんな作りたいとは思っていると思います。私もその1人です。
それに必要なのは理解の筋肉。確かにそうだなと😌私の場合は大胸筋強めなので、これを経験とすると、理解の筋肉は上腕二頭筋と捉えると、鍛え方がイメージできそうです🎯
今日のトレーニングは上腕二頭筋にします💪笑
わかりやすい記事、ありがとうございます😊
理解の筋肉って、表現力が独特で素晴らしい✨楽しく拝読させていただきました~😃